「そこから入って。綺麗になったら布で体を拭いて、水をしっかり飲んでね。私は向こうにいるから終わったら呼んで」
サッサと岩場を離れ、すこし離れたところにある大きな木の日陰に入る。
ライは渋々ながらも入ったようだ。
微かに水の音がした。
しばらくすると名前を呼ばれた。
岩場に戻ると、きちんと服を着たライが水を一気飲みしているところだった。
その光景に思わず目を奪われた。
ドロドロの汚れを落としたライが、とても綺麗に輝いて見えたのだ。
柔らかな陽の光を背景に、岩場に立つ姿はあまりに爽やかだった。
汚れきった服など気にならない程。
光を受けてところどころ金にも見える、サラサラとした茶色の髪。
程よく日焼けした滑らかな肌。さっきも綺麗だと思った紫の瞳は、全体の汚れが消えた為か、より一層美しく見える。
凛々しい形の眉、すっきりとした鼻筋に薄い唇。
なんだか……異様に美形ではない?