この先に待ち受けるは失意の世界だけど。

それは不幸とは違うから。

だから顔を上げて前を見る。

「いらっしゃいませ。ごゆっくりご覧ください」

いっちゃんの家に向かう途中。

私はある場所へと寄っていた。

そこには様々な“ハッピー”が並んでいて。

私はその中から小さな三つの“ハッピー”を購入した。

店を出て。

いっちゃんの家へと向かう電車の中で。

私はいっちゃんに連絡を入れた。