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「ごめんなさい!」

もう何もかもが恥ずかしい。

球を打ち損ねたのも。

それをいっちゃんに見られてしまったのも。

それが周りの人たちにバレてしまったのも。

そもそもが、こんな寒空の下で、女子高生の私が、スカートで、本気バッティング。

からの負傷。

恥ずかしすぎるでしょ、私……。

「なんで?どうして由さんが謝るの?

謝るべきはあのボール!

幼気な女の子に本気で向かってくるなんて!」