「これくらいはね、さすがにまだ体が覚えてるよ」

「格好いいなぁ!」

そう、現実は真逆。

何を隠そう、私は小中とソフトボールをしていた。

そりゃもう、結構なハマり具合で打ち込んでいた。

家族でここに来た時も打つのは私の役割で。

その他三人は見事なサポーターぶりを発揮してくれていた。

クリスマスのバッティングセンターで、私たちの打席だけが異様な盛り上がりを見せていた。

「ゆうちゃんすっごーい!」

「まだまだ、全然余裕」