「授業だけでもあと二年ちょっとは先生の授業受けられるんだし!」

「そうねー。ちょっと焦りすぎちゃったかもしれないわねー」

よっしゃ!

「じゃあこうしましょう。

明日から授業の最後に先生の“お薦め”をプリントにして渡しましょう。

ね?みんなに配れば贔屓だなんて思われないでしょう?

でもそうね。せっかく価値観の同じ子に会えたんだもの。

神崎さんからノートを作ってくれれば平等な立場としてお返事を書くわ。

やだ!すごい名案。

先生は神崎さんの感じ方を知れて、神崎さんはたくさんの作品に触れられて。

これってすごい思いつきじゃない?」