「意識してるわけじゃないから分からないけど、バランスが取れてちょうどいくない?」

「バランス?」

あら?

この人ってば自覚なし?

「私は格好良くて、いっちゃんは可愛くて。

そんな二人が並んだらそれってめちゃくちゃバランスいいじゃん!」

「ちょっと待って!?」

「っ!?」

いきなり肩を掴まれて、眼前には愛しのいっちゃんの顔が……。

ドアップ!

まさに吐息のかかる至近距離。