○月○日


初めて彼と、母が会った。

彼に隠していたことを話して、彼と母とわたしで晩ごはんを食べた。

彼と離れるのは、本当はすごく辛い。

彼がわたしのことを忘れてしまうのも、彼が他の誰かを好きになるのも。

だけど、今日は幸せだった。

彼と母と、わたしで笑いあって一緒に過ごしたことはきっと、わたしの一生の思い出になる。

いつか、彼がわたしを忘れても。

彼がわたしにくれたたくさんの言葉をお守りにして、生きていきたいなんて大袈裟かな。

向こうに行けば寂しくて、未練がましいことばかり書いてしまいそうだから、もう日記はやめようと思う。

誰も見ていないから、最後に書いておこうかな。

慶太くん、大好きだよ。