そう言えば、夢の中で朔に名前を呼ばれていたっけ。

その声はなんだか少し不安げだった気がする。

「仕方ないなぁ」

朝が来たら朔に会いにいこう。

大丈夫だよって。

私はここにいるよって。

会いに行って伝えてあげよう。

朝が来たら、次は私から会いにいこう。

ああ。

早く朔のところへ行ってあげたいなぁ。

ああ。

会ったら何を話そうかなぁ。

ああ。

朔の笑った顔が早く見たいなぁ。