「ねえハナ?」

それからハナはずっと眠り続けているのだ。

いまもずっと。

「もう一人になんてしないよ」

僕は毎日ハナに会いに来てはいるけれど、ハナにはその事が伝わってるだろうか?

話しかけてる声までは無理でもいい。

「絶対しない」

誰が会いに来てるか分かっていなくていい。

「僕はね、決めてるんだ」

僕のことを思い出してくれなくて構わない。

だから……。