担当の看護師の鹿島さんは眠っている女の子に優しく話しかける。 「羨ましいなぁ。私なんていまフリーよ? あーあ、華ちゃんが起きないなら私が朔くんをもらっちゃおうかなぁ」 「やめてくださいよ。 そもそも僕とハナは付き合ってませんよ? 完璧に僕の片思いです」 「そうかな? 朔くんが来ると華ちゃんが喜んでるように見えるんだけど?気のせいなの?」 「そうだといいなぁ」