でも、その後は更にキツかった。
僕は僕なりに新しい生活に順応しようと努力した。
だけどすでに出来上がってる家族という形に、中高生の男子は異物でしかなかった。
「どうしてうちが……」
「里美さんは亡くなってはい終わりだろうけど、残された私たちのことも考えて欲しかったわ」
「学校では話しかけないで。
あんたと血が繋がってるなんてバレたら堪えられないから」
「子供はいいよなぁ。
なーんにも考えずただ家々を転々として。
気楽なもんだよ全く」
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