格好いいなと思った。

ハナはただ歩くだけでもあんなに誇らしげに歩いている。

僕も、ただ話すだけ。

せめて挨拶だけでも、堂々と言ってみようと思えた。

けど……、挨拶で精一杯だった。

それでも僕は叔母さんに話しかけることができなかった。

何を話しかければいいのか分からなかった。

どんな顔で話しかければいいのか分からなかった。

だから、叔母さんにそう思われても仕方がないことなんだと思った。