今度は僕の番だった。 初めて会う女の子に急に抱きつかれて、あろう事か慰められてる? 「大丈夫だよ。大丈夫」 「ハナ?」 「あれ?お兄ちゃん華のお名前知ってるの? どこかで会ったっけ?」 「さっき君が自分でハナって言ってたから……」 「あ!そっか!またやっちゃったー」 僕が感じたハナの第一印象は素直だった。 いま、目の前にいるハナはがっくしと肩を落としている。