更にはここへと向かう途中の道から、私には朔がどこへ向かっているのか分かっていた。 きっと朔はもう一度ここに来るだろうとは予測していた。 それでもやっぱり。 だけどそれは最後。 締めの場所としてだと思い込んでいた。 だって他に思い出の場所が見つからない。 朔の話だと私たちが最初に出会ったのはこの場所だ。 そして再会を果たしたのもこの場所で。 私にはまだ全然思い出せないけど、きっとここは朔とハナにとって一番の思い出の場所だと思う。