「安心?」 「そっ。ここで見るハナは1人じゃなかった。 ちゃんと人と繋がってた。 ここではいつも年相応の女の子だった」 朔の言葉を聞いて私の頬は途端に赤く染まっていく。 いまが夜でよかった。 ここが田舎でよかった。 夜だから明かりが少ない。 田舎だから人通りも車も街灯も少ない。 お陰で真っ赤に染まるところを見られずに済んだ。 バレずに済んだ。