朔のことだ。 きっとここのおばあさんとも仲がいいのだろう。 当たり前のようにそう思って聞いた。 だけど帰ってきた返答に私は思わず質問を繰り返すこととなった。 「ううん」 これはどうやら唸りの 「ううーん」 ではないらしい。 だって、たったいま朔は首を横に振ったのだ。