正直私にはどんな反応をすればいいのか見当もつかなかった。

朔がどれほどその時間を大切に思っていようと。

特別だと感じてくれていようと。

感謝してくれていようと。

私はどうしてもその時間を思い出せないでいる。

それどころか未だにハナは私じゃないとか思ってる。

そんな私の感情を朔は理解してくれてるのだろう。

顔中の皺をきつく中心に集めてる私。

それに対して朔は顔中の皺を完全に緩ませきっている。