「朔って私より年上なの?!」 「え?ん?そうだっけ?」 「なんだ。朔だってたいしてハナのこと覚えてないんじゃん」 「違うよ?僕はハナのことをちゃんと覚えてる。 どんな話をしたか、あの一瞬をどんな風に過ごしたか。 僕は全部、覚えてる」 「ん?一瞬?」 「うん、一瞬」 「詳しくお願いします」 「やだなぁ。ハナってば本当に少しも覚えていないんだね?」