「僕とハナはまた会おうって約束したんだ」 「約束って……それって思いっきり昔の話でしょ?」 「そうでもないよ?僕が十二の時だったから六年前のことだもの」 六年前かぁ。 思っていたよりは昔じゃないにしても、それでもやっぱり昔じゃん? 「ん?六年前?待って?」 「あれ?ハナってばやっと僕のこと思い出してくれた?」 「あー、全然?全くもって覚えてない。 けど、問題はそこではなくてですね?」 「ええー、なあに?」