「朔はね、溶けるように私の中に入り込んでくるの。

私が拒否を示す暇もなく気がついたら内側に入り込んでる。

でも、あのね?それが全く不快じゃないんだ。

私は一人になりたくて仕方なかったのに朔ならいいかって。

朔なら一緒のがいいかもって。なんでかな?」

とっても不思議なんだ。

朔は変な人なのに。

私はいつだって自分を隠して過ごしてきたのに。

振り返ってみれば朔には出会った時から割と素を出してきている。

そんなの魔法じゃないならなんだと言うのだ。