不思議と朔が笑うと寒くなかった。 なぜかは分からないけど大丈夫だと思えた。 広い和室の真ん中にあるこたつはとても暖かかった。 あまりに暖かいから、つい、張り詰めていた糸が緩んでしまった。 「ふぅっ……」 格好悪い。 「うっ……、ふっ……」 いい歳してあり得ない。 「んん……」 あり得ないのに、止まらない。