「わ!」 「どうしたの?」 「いま鞄に何かぶつかった」 「ごめんなさい」 甘かった。 「気のせいじゃない?」 「えー?確かに何かにぶつかった感じがしたんだけどなー」 「それよりさー」 軽くシヅキを睨みつける。 やっちゃった、みたいな顔をしながらシヅキはその後も挨拶をして回っていた。 ー大人しくしててって言ったよね