俺はこの坂道を必死になって自転車を漕いでるのに、きっと君はまた呑気に空を見上げているんだろう。
協力するとは言ったが俺にはなんの得もない。
そのうえこんな思いまですることになるなんて。
「でもやっぱり楽しい。それに私くらいの歳の子はこういうの憧れるよ」
「本当に他の人には見えてないんだよな?」
「たぶん。なんで?」
「二人乗りとか違反だし、他校の制服着た女の子連れて学校に行くとか非常識だろ」
シヅキは制服を着ていた。
「多分死んだ時に着てたんだと思う」そう言っていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…