※※※ 「春兄おそーい!」 泣くのをやめて、お茶を飲んで、だけどしばらく動けないまま、やっと家に帰ってきたのはすっかり暗くなってからだった。 「ごめんな。ついうっかりしてた」 「もう!春兄の誕生日なんだからね。準備できてるから始めよう」 「うん。手だけ洗ってくるからもう少しだけ待っててな」 「早くねー」