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「春兄おそーい!」

泣くのをやめて、お茶を飲んで、だけどしばらく動けないまま、やっと家に帰ってきたのはすっかり暗くなってからだった。

「ごめんな。ついうっかりしてた」

「もう!春兄の誕生日なんだからね。準備できてるから始めよう」

「うん。手だけ洗ってくるからもう少しだけ待っててな」

「早くねー」