嬉しいのも楽しいのも全部シヅキと一緒に居たからなんだ。 『春人のことが大好き』 俺も、俺もシヅキのことが好きだ。 大好きだ。 なんで俺の手の届かないところに行っちゃうんだよ。 見えないよ。 ここからじゃ星が、シヅキが見えない。 強い風が吹いて雲を動かす。 動いた雲の隙間から太陽の光が差し込んで、目の端で何かが光った。