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そこは静かな場所だった。

時折シヅキと同じ制服を着た学生が通った。

犬を連れた老人がゆっくりと目の前を横切っていった。

俺でも知っている高級車が何台か走っていった。

日差しが暖かかった。

風が心地良かった。

ぽつんと置かれたベンチに一人で座っているとここ数日の出来事が夢だったんじゃないかと思えた。

それくらい静かな時間が流れていた。

少し離れた場所から女の子の話す声が聞こえてきた。

「今日って林先生の日だよね」

「うん。緊張するー」

何部の人だろう。

勝也も今頃部活してんのかな。

俺も部活入ればよかったかな。

「ちょっと厳しすぎだよね。最近特に」