「服、選んでくれただろう」

「凪ちゃんが買ったよ」

「ケーキも食べた」

「春人が買ってだよ」

「星。いつかたくさんの星を見せてくれるんだろう」

「うん。見せる。絶対に見せる」

「ならそれでおあいこだ」

「絶対に見せる。約束する」


差し出された指に、絡ませることはできないから、すり抜けてしまわないように少しの隙間を空けて、指を交えた。

「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます」

「指切った」

俺たちは子供みたいに歌いながら指を交えて、そうやって二人で誓いをたてた。