「二人とも。もうおしまい。きりがない」

それでも海はブツブツと小言を言いながらリビングへ、空はまあ反省はしていないんだろう、颯爽と部屋へと戻っていった。

「ただいま」

「おかえりなさい。もうすぐでご飯だから片付けたら下りてきなさい」

「分かった」

玄関に置いたままの鞄を拾って部屋に入るとシヅキがベッドに座っていた。

「そこ、俺のベッドなんだけど」

「まあまあ、固いこと言わずに。それにしても双子ちゃんはすごいねー」

「後数年もすれば落ち着くだろ」

「数年後かー」

人のベッドにごろんと大の字になりながらシヅキが言う。