食事と風呂を済ませ自分の部屋へと向かう。 小学校に上がるのと同時に与えられた俺のテリトリー。 使い古された学習机に色褪せたカーテン。 十年間で使い込まれた俺の部屋。 古くはなったけどあの頃から何一つ変わらない俺だけの世界。 「はぁ」 これまた使い古されたベッドの上に大の字に転がる。 疲れた。 学校に行き、バイトをして、家に帰れば騒がしい双子が俺を待ち受けている。 疲れた。 だけど同じ。