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電車に揺られながら俺は完全に浮かれていた。

街を歩くきらびやかな人。

見たことのない大きなビル群。

絶え間なくやってくる電車。

そんなものよりやっとなのねえに会える。

そのことが俺を浮かれさせた。

思っていたよりも早く会いに行く口実ができた。

最後に会ったのはもう随分前だ。

それまでは長期休みになると必ず帰ってきたのに大学を卒業してからは帰ってくることが少なくなった。