その瞳に涙をためながらそれでも真っ直ぐに私を捉えて。

強いかなちゃんは隠さずに伝えてくれる。

かなちゃんの好きが近所のお姉さんに向けられたものじゃないのなんて分かる。

強く、はっきりと伝わってくる。

でもー

「愛してる」

でも、この期に及んでもなお。

私は言えなかった。

見せられなかった。

知られたくないと。

思ってしまった。