その日から、彼女がノートに物語を描いて私がそれに絵を描く日々が始まった。

原作者と絵本画家のような、共同作業。

その時間は充実していて、私はとても楽しそうだった。

でも、現実の私は絵が苦手なのに……。


もしかして、男の子に生まれていたら上手だったのかな?




私は、彼女が作る物語に元気付けられていた。


男の子が、夢の中で女の子に自分の素晴らしいところを教えてもらって、現実でそれを活かしてがんばるというお話。


夢に出てくる動物たちは、みんな心が優しかった。