彼方くんがいつも仲良くしている人たちだ。
「そっか……」
遥がそう言ってそのまま引き下がってしまいそうだったので、私はもう一度、彼女の背中をぽんっと叩いた。
「……あの、あのね」
うつむいていた遥が顔をあげて彼方くんをまっすぐに見つめる。
「よかったら、でいいんだけど」
「うん?」
彼方くんが微笑んで首をかしげる。
「一緒に、回ってくれないかな、って……」
遥、よく言った。がんばった。そう思う気持ちが半分。
ああ、とうとう言っちゃった、とショックを受ける気持ちが半分。
彼方くんは目を見開いて、ちらりと私を見た。
私は大きく頷く。
彼方くんは眉を下げて笑って、それから遥を見た。
「……うん、いいよ」
遥は「へっ?」と変な声をあげて、唖然とした顔で彼方くんを見上げる。
そんな顔でも可愛いな、と私は思った。
「でも」
彼方くんがそう付け足して私を見る。
「二人きりだとあれだし、遠子ちゃんも一緒にってどう? こっちも誰か一人連れてくから」
遥が私を見た。
それから少し泣きそうな顔で笑って、彼方くんに「うん、そうしよう」と答えた。
「そっか……」
遥がそう言ってそのまま引き下がってしまいそうだったので、私はもう一度、彼女の背中をぽんっと叩いた。
「……あの、あのね」
うつむいていた遥が顔をあげて彼方くんをまっすぐに見つめる。
「よかったら、でいいんだけど」
「うん?」
彼方くんが微笑んで首をかしげる。
「一緒に、回ってくれないかな、って……」
遥、よく言った。がんばった。そう思う気持ちが半分。
ああ、とうとう言っちゃった、とショックを受ける気持ちが半分。
彼方くんは目を見開いて、ちらりと私を見た。
私は大きく頷く。
彼方くんは眉を下げて笑って、それから遥を見た。
「……うん、いいよ」
遥は「へっ?」と変な声をあげて、唖然とした顔で彼方くんを見上げる。
そんな顔でも可愛いな、と私は思った。
「でも」
彼方くんがそう付け足して私を見る。
「二人きりだとあれだし、遠子ちゃんも一緒にってどう? こっちも誰か一人連れてくから」
遥が私を見た。
それから少し泣きそうな顔で笑って、彼方くんに「うん、そうしよう」と答えた。