「え、みどりってもう15歳?」
「うん、そうやにー」
首を傾げた柊に頷くと、あからさまに驚かれる。
「うっわ、俺より年上とか信じたくないんですけど……」
「え、そうなんっ!?」
びっくりして目を見開くと、由香とたっくんも興味深そうに柊を見ていた。ぶおん、とクーラーの音がする。
「みどりって何月生まれ?」
「四月生まれ!」
「まじか……」
「柊の誕生日はいつなん?」
今まで聞いたことが無かったな。そう思いながら首を傾げれば、由香が口を開いた。
「もしかして、クリスマス?」
「え?」
いきなり何を言っているんだろう、と由香のほうに視線を向けかけたら、こくっと柊が頷いたのが見えて、また視線を戻す。
ちらっと視界に入ったたっくんは、カルピスを飲んでいた。
「そうなんっ!?」
「うん。クリスマスが誕生日」
「だから“柊”なんやね」
「え、なに、なんで?」
意味が分からなくて由香を見る。