「う、っわ!」
ブッシャアアアアア、と。
まさにそんな感じの音と共に、勢いよく水が出てきた。
もちろんのことながら、ホースの口を覗き込んでいたきょんちゃんとあたしは、顔面水浸し。
驚いたきょんちゃんがホースから手を離してしまったため、更なる惨事を招き。
「ぎゃあははははは!」
「ねえちょっと! 私の帽子がびしょびしょなんだけど! これパパの知り合いの人から貰ったお気に入りなんだけど!」
「由香、キャミ透けとるよ……!」
「みどもばっちり透けとるよ……」
「おお……!」
「……みどり、貧乳」
「柊さんは黙っといて下さいな。それからあたしは貧乳じゃなくて微乳やし!」
「ちょっとワタル、笑っとらんと、さっさと水止めて!」
「ぎゃあははははは! きょんの顔ウケる!」
「ははっ、ほんとごめんなー」
白い歯を見せて笑いながらそう言ったたっくんを、スミレちゃんが睨みつけたのは言うまでもない。