それから、私と美月ちゃんは時間を見ながら上手に体の貸し借りをするようになった。
私と美月ちゃんはとても気が合うのか、不便を感じることはない。
四人で過ごす時間が、今とても楽しい。

私の料理の腕はめきめき上達していったし、あと、お洒落な美月ちゃんのアドバイスによって少し服のセンスが向上した気がする。
女子力という名の武器が少しだけランクアップしたんじゃないだろうか。

まあ、美味しいご飯を食べすぎて太ったのは、誤算ですが。
そのパラメータは下がってていいんだよ、ちくしょう。
太った割におっぱいのサイズは変動なしだし。本当に、ちくしょう。


「ヒィ、さっきからlineの通知がめっちゃ来てるよ」

「ふえ? 誰だろ」


お風呂上がり。
タオルで頭をガシガシを拭きながら浴室を出てから携帯を取り上げた。


「えーと、ああ、穂積くんだ」


内容はとても他愛ないもので、さっきまで私も観ていたバラエティ番組についてだった。


「今日出てた芸人さん、穂積くん好きなんだってさ。ふうん……って、なあに、美月ちゃん?」


短く返信をしてから画面から顔を上げたら、最近よく見るニヤニヤ笑いがあった。


「なんか、ヒィと穂積くん、すっごく仲良くなったよねえ。しょっちゅう連絡来てない?」

「仲は普通じゃない? でも確かに、よく来る気がするね」


話している間にも、新しいメッセージが来る。
穂積くんって、結構小まめな性格なんだろうか。