グラウンドのはしっこで、枯れ葉がたまっている。


ほんの短い間でも、季節が少しずつ冬に向かっているのを感じた。


「よっ」

声だけで見なくてもわかる。

「とりあえず解決だな」

当たり前のようにベンチに腰をおろした涼は、ニッと笑って私を見た。

いつもは両はしに別れて座るのに、なぜか彼はすぐ隣に座っている。


___板垣先生の逮捕から3日が経とうとしていた。


意外にニュースにもならず、『自主退職』という形で板垣先生は学校を去ったそうだ。