「すぐ済むからさ」
そう言うと、哲也はあたしの上に乗ってきた。

哲也の手があたしのふとももに触れる。

「イヤッ! やめてください!」

「うるせえよ。すぐ済むって言ってんだろーが」

哲也はあたしの制服をまさぐってくる。

全身に鳥肌が立つ。

「やめて! 誰か、誰かっ!」

「うるせー!」

思いっきり握りこぶしで殴られた。

思ったより力が入ったのだろう。

哲也がハッとした表情になった。

鼻が痛くて、なまあたたかい。


鼻血が出ているんだ……。