あれから、何度か遙香と瑠奈は話しかけて来た。

そのたびにあたしは席を立ったり、無視をすることになった。

メールやラインもブロックした。


全部話してしまいたい。


でも、千夏の言う通り誰も信じてくれないだろう。

遙香や瑠奈には、私と同じ目にはあってほしくなかった。


パンッ


今日も屋上に響き渡る音。

もう、千夏はなにもなくてもあたしを殴るようになっていた。

あたしが泣くまでやめない制裁。

今日はいつもより短め。

美鈴が学級委員の仕事があるため、あたしを何度か殴ったあと、3人は屋上から姿を消した。


ホッとする。