「あのね、遙香。それから瑠奈」

ふたりの視線があたしにある。

心配そうな顔。

ありがとう、あたしなんかのために。


「あたしね……。遙香と瑠奈とは、今日で友達やめる」


「……なに言ってるの?」
険しく変えた表情で遙香が言った。

「ほぇ?」
瑠奈は意味がわからないのかすっとんきょうな声を出した。

「友達やめるから。もう、話してこないで」


胸が痛い。


痛いよ……。

涙がこぼれそう。


でも、ここで泣いたらだめ。