「それじゃあ、【444の呪い】のかけ方とかって知ってる?」

「ああ。よく知らないけどさ、載ってる本が図書室にあるって誰か言ってたよ」

「そう……」

だんだん気持ちが落ち着いてきた。

遙香が手を止めて、あたしを見た。

「どうしてこんなことになったの? 千夏とかがやったの?」

「ううん。それよりさ」
そう言いながらあたしは女子トイレの入り口を見た。

細くドアが開いていて、そこに誰かがいるのが分かった。


……ちゃんと絶交するか確認してるのか。


よほど、あたしをひとりぼっちにしたいんだね。

お腹が熱くなる。

でも言わなきゃ。


そうじゃないと、遙香や瑠奈が同じ目にあう。