「……うっ」

涙があふれる。

ボタボタと鼻水も。

「もし、絶交しないならあのふたりも同じような目にあうよ?」

「そんな!」


もう、あたしは泣きじゃくっていた。


こんなこと信じられない。

なんで、なんであたしがこんな目に!?


「いくらあんたがあたしたちのことを訴えたとしても誰も信じない。だって、あたしには美鈴っていう強い味方がいるの。学級委員の美鈴が、こんなひどいことするなんて、誰も思わないでしょう?」

クックッと笑う千夏は、まるで悪魔のよう。