こんなことが、これからずっと起こるのだろうか。

あたしが盗んだんじゃないのに……。

売店から戻る途中、向こうから兼子先生が歩いて来るのが見えた。

先生に事情を全部話せば……。

でも、わかってくれるのだろうか?


昨日だってあたしが犯人だと決めつけたし。


兼子先生があたしに気づく。

その目が、また険しくなる。


同じだ……。


昨日と同じ。

汚いものでも見るような目で、あたしを一瞬みてすぐに視線をそらした。


……相談なんてできるわけがない。