「私を……殺すの?」

「うん」

屈託のない表情でうなずく瑠奈。

「ジャマだもん。いつか、このこと言われちゃったらウチ困っちゃうし」

信じられなかった。

でも、瑠奈はナイフを引いて身構える。

「遙香、ごめんね。ウチ、心配ごとがあると眠れないタイプなんだ。遙香がいつか、『【444の呪い】のことを教えたのはウチ』ってことを誰かに言いそうなのがイヤなんだ。特にテレビ局とかにね」

「報道規制が……」

「だからぁ、言ってるでしょ!」

大きな声で言った瑠奈が私に近づく。