「ウチね」

瑠奈はため息まじりに息を吐くと、私を見た。

「昼休みに屋上に行って、こっそり見ちゃったの。純子は、そりゃあすごいいじめられ方してたよぉ。ウチなら堪えらないくらいのすごいやつ」

「……」

「だからどうせ死ぬならさ、みんなに呪いをかけてから自殺してほしかったんだよね。でないと、ムダ死にでしょ」

「……なに言ってるの?」

「ほんっとトボけるのうまいよね」
バカにしたように瑠奈は言い捨てる。

「瑠奈、どうしちゃったのよ……」