「お願い、やめてよぉ。助けて、助けてよぉぉぉ!」

千夏が手足を振り回して絶叫する。

「もう聞き飽きたんだよね。みんなそればっかり」

純子の言葉とともに、千夏の体が浮かんだまま柵の外へ。

校庭からいくつもの叫ぶ声や悲鳴が聞こえた。

「誰かぁ、助けて! 純子に殺される!」
必死で叫ぶ千夏。

「感謝してよ。他の人はもっと痛めつけたんだから。あんたの場合は、一瞬で終わっちゃうからね」
クスクスと笑う純子。


浮かんでいた千夏の体が一気にさがる。


「ぎゃあ!」

しかし、その体は純子と同じ目線で急停止した。