もう一度、本のタイトルを見る。


『世界の宗教史』


この世にはたくさんの宗教があるってことは知っている。

キリスト教、仏教とかいろいろ。

社会の時間でちょくちょく出てくるし。

だけど、どこかで『神様なんていない』って思っていた。

この【444の呪い】は、悪魔との契約っぽいことが書いてあったけれど、こうして実際にそれが起きていることが不思議で仕方ない。


……帰ろう。


歩き出そうとした時、何気なく横にある本のタイトルが目に入った。