「ぎゃあああああ!」

逃げようとのたうち回るけど、髪に火は燃え移る。

振り払おうとした服が燃え出す。


体が焼ける。


早く、死んで!

苦しみながら、私は願った。

早く、ラクにして!

しかし、願いとは反対に痛みで意識ははっきりとしていた。


お願い……。


早く死にたい……。


最後の願いが、『早く死ぬこと』なんて。