純子は悪魔になったんだ……。

私たちが彼女を化け物に変えたんだ。

「じゃあね、バイバイ」

「待ってください!」

私の声は、
ガシャン!
という金属音に消えた。

それは、炉のフタが閉じられた音に違いなかった。


ブーーーーーーーッ


真っ暗闇の中、死刑宣告のベルが鳴る。


「やめて……やめてください」

つぶやくような声は、もう誰にも届かない。