「そっか、じゃあ違う言い方するね。ここはね……」
そう言って言葉を区切る。

不安で頭がいっぱいになる。

なに?

ここはどこなの!?

やがて、声が聞こえた。

「ここは、『火葬場』っていう場所だよ」

「火葬……場……」

「美鈴が隠れたその箱はね、棺桶なんだ」

「いやあああああ!」
絶叫が口から漏れた。

思いっきりフタを叩く。

「助けてください! 助けてください!」

どんなに叩いても、釘でも打ちつけられたかのように微動だにしない。

それでも、私は叩きつづけた。